SテO PAULO SHIMBUN
   

高齢者対策セミナー統括 議論、意見交換は行われず
【既報関連】1日から聖市リベルダーデ区の援協福祉センターで開催されていた『南米日系高齢者対策福祉事業セミナー』(サンパウロ日伯援護協会主催)の締めくくりとして6日午後1時半から、(1)高齢者福祉団体の人材育成について、(2)今後の高齢者福祉団体の運営について、(3)高齢者のより良い生き方とは、の3つのテーマ別グループによる発表会が行われた。一般参加者を含む約70人が参加した。



 必要な人材確保と情報共有化



 (1)について発表した菊池明雄氏(パラグアイ日本人会連合会高齢者コーディネータ)はまず、高齢者福祉は本当に必要なのかをグループ内で再確認し、「必要である」という共通認識のもとで話し合いを進めたとした。次に、人材育成にあたって解決が必要な課題として「事業運営者と現場、サービスを受ける側の三者それぞれの意識改革」「人材育成の前に人材確保」などをあげた。また育成方法としては「JICAによる本邦(日本での)研修の有効利用」「JICAボランティアの活用」などをあげながら、南米研修会を実施して他の現場を視察するなどの情報共有化を図り、マニュアルを作るとした。

 発表後、いつ打ち切られるかも知れないJICAの支援に頼らない方法を考えるべきではないかという本紙の意見に対し菊池氏は、「その通り。だからこそ、支援が続いている今のうちにできるだけ活用したい」と答えた。

 各グループからの発表後は、各国・地域から参加した団体の代表者らをパネラー(論者)とするパネルディスカッション「南米高齢者福祉ネットワークづくりについて」が行われる予定だったが、論者それぞれが同セミナーの感想や今後の抱負などを述べるにとどまり、同テーマについての議論、意見交換などは行われず、パネルディスカッションの体をなさなかった。

 参加各人からの発表を受けてコメントを求められた千坂平通JICA聖支所長は、「(レシーフェ文協やサンパウロ援協などから)JICAへの要望が出されたが、こういう場で思いつきで言われても、虫がよすぎる」と一蹴した上で、「JICAはお金はないが、高齢者に対して誠意を持って、高齢者の皆さんが幸せに生きていけるようお手伝いしたい」と語った。



写真:感想や今後の抱負などを述べるパネルディスカッションの論者ら

2010年3月11日付
戻る
Alfainer
Akashiya
nippobrasilia
Ana2
Challenge-brasil
Centro Educacional Pioneiro
Paran Shimbun