SテO PAULO SHIMBUN
   

高齢者対策セミナーが開幕 各国の取組や問題点を発表 6日まで
 南米5か国の福祉関係者が参加

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)主催、国際協力機構(JICA)後援による『南米日系社会高齢者対策福祉事業セミナー』が1日、アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ペルー各国およびベレン、レシフェ、マリンガ、ポルト・アレグレの日系福祉団体からの参加者を迎えて援協福祉センタービル5階(聖市リベルダーデ区)で開幕した。

 同日午前10時からは、セミナー参加者らのほか、来賓として大部一秋在聖総領事、千坂平通JICA聖支所長、木多喜八郎文協会長、園田昭憲県連副会長が参席する中開講式が行われた。

 森口会長はあいさつで、援協は創立以来、日本人移住者のために福祉活動を行ってきたとし、「移住者らの高齢化に備えて準備を進めておかなければいけない」とセミナー開催の意義を述べるとともに、開催にあたって資金協力などをしたJICAに対し感謝の意を表した。援協理事会での発表によるとJICAは、開催にかかる総経費4万2500レアルの6割以上、2万7千レアルを提供している。

 来賓あいさつでは、千坂支所長が「開拓者である1世に対する感謝の気持ちを持って、高齢者のためになる議論をして欲しい」と述べると、大部総領事は「基本的に高齢者に対しては恩がある。その恩に対して、各国の人たちが知恵を出し合うというのは素晴らしいこと」と述べ、高齢者らへの敬意を表すとともに、有意義なセミナーになるよう期待を寄せた。

 開講式後は、聖市役所の高齢者健康専門家であるマリリア・V・ベルジンス博士による基調講演「ブラジルとサンパウロの高齢者支援の展望」が行われた。

 昼食休憩をはさんで午後1時半からは、援協の特別養護老人施設・あけぼのホームなどで指導している上野豊子ジュディチさん(2世)によるシニアダンスのほか、サンパウロ援協、在亜日系団体連合会(FANA)、オキナワ日本ボリビア協会、パラグアイ日本人会連合会がそれぞれ、高齢者福祉への取り組みや抱えている問題点などについて発表した。

 同セミナーは6日まで開催される。



写真:アルゼンチンにおける取り組みを発表する新沢ミゲル・FANA副幹事(67、2世)

2010年3月4日付
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