人材派遣会社の拓栄(平良栄次郎社長)と、派遣先のグルメデリカ(森田孝治社長)、菜デリカ(牧信夫社長)は、サンパウロ周辺に住む留守家族のための懇親会を8日午後7時半から聖市リベルダーデ区のニッケイパレスホテルで開催。会場に集まった留守家族の一同は、ビデオレターを見ながら日本で働く家族の元気な様子を確認しあった。
派遣会社らの主催で今年18回目
今年で18回目を迎える同懇親会は、日本で働く従業員の様子を家族に伝えることを目的として始まったもので、15日までの間にサンパウロ、ロンドリーナ、イグアスー(パラグアイ)、ブエノス・アイレス(アルゼンチン)の4都市で行われる。
コンビニエンスストア向けの各種お弁当やおにぎりの製造及び販売を行うグルメデリカと菜デリカでは、ブラジルからの従業員が数多く働いている。当日はサンパウロ周辺に住む、グルメデリカの従業員の家族98人と、菜デリカの従業員の家族53人が会場を訪れた。
ビデオレターでは、各工場で弁当の仕分けや盛り付け、炊飯などを行う従業員の仕事現場や、休日の模様が紹介され、家族たちは彼らの元気そうな姿と家族に向けて送られたメッセージを見ながら目を細めていた。
夫婦で来場した聖州在住の早川和男さん(2世)は、同懇親会に10年ちかく参加しており、日本で暮らす息子夫婦と2人の孫たちのビデオレターを鑑賞。「みんな元気そうで安心しました。孫は最後に見たときと比べてだいぶ大きくなっていましたね。息子からわんぱくだと聞いていましたが、元気に育ってくれることが一番です」と孫の成長を喜んでいた。
グルメデリカの森田社長は、同懇親会を会社、従業員、留守家族の意思疎通の場だと意義付けている。日本からのメッセージを届けるだけでなく、地球の反対側で暮らす留守家族からの要望や意見にも耳を貸し、日本に持ち帰ることが大切だと語る。
今年は拓栄、グルメデリカ、菜デリカの社長、社員を含め14人が来伯したが、森田社長によると職場内のリーダー従業員を毎年同懇親会に連れてくることで、従業員の仕事に対するやる気も上がってきたという。
「お互いに会話をしなかったら何も分かり合えない。『人は心』というのが私の考えです」と語る森田社長に対し、留守家族からは「また来年もよろしくお願いします」「森田さんもお元気で」とあちこちから声がかかる。家族同然の付き合いを続ける中で、従業員家族との絆をさらに深める懇親会となった。
写真:日本からのビデオレターに見入る留守家族たち
2010年2月11日付
|