国際協力機構(JICA)サンパウロ支所とブラジル農業拓殖協同組合中央会共催の『第10回南米日系農協活性化セミナー』が25日から28日まで、聖市内のホテルを拠点に行われている。その開講式が25日午前9時から実施され、ブラジル各州及びパラグアイ、ボリビア、アルゼンチンから11組合が参加した。
農業の将来見つめて討議
主催者あいさつで千坂平通支所長は、「農業は生産することだけでなく、経営をどう考えるかという時代に今や入ってきている」と語り、「勤勉、実直な農耕民族である日本人の血を受け継いでいることを誇りに今後も頑張って」と、参加者らを激励。
近藤四郎農拓協会長は、「厳しい状況の中、どのようにすれば先の展望が開けていくのかを考える機会にしてほしい」とし、「あらゆる問題に対して知恵を出し合って解決策を導けるような、役立つセミナーにして」と、要望していた。
引き続き、来賓として大部一秋在サンパウロ総領事は、「天候に左右されたりと厳しい条件下におかれる農業は簡単なものではないが、生産の基本であり国の基本」と話し、「日系人最大の貢献とされている農業での活躍と繁栄を祈っている」と、あいさつ。
全国農業協同組合中央会(JA全中)の樋口直樹総務部次長は、JAグループと南米日系農協の交流の歴史を振り返り、「2年目を迎えた南米農協活性化5か年事業計画活動のもと、各国の団体が農協強化と日本への情報提供を進めてほしい」と、期待を寄せていた。
式後は、各組合の研修員から作物栽培状況、取引事情、地域経済活動等が、今後の課題や事業計画と共に発表され、午後からは、アダマンチーナ総合農業協同組合の松田マリオ、クニオ・オズワルド親子による「農協哲学」、ルイス・デ・ケイロス農科大学の城田リカルド氏による「環境と農業」を聴講。参加者らはメモを取るなど、真剣な表情を見せていた。
同セミナーでは講演の他、組合の経営危機対策、経済不況対策、経験交流といった三つのテーマに分かれて討論する分科会や、イタペセリカ・ダ・セーラ地方の農業視察も予定されいる。
今回の参加組合は、次の11団体。
◎パラグアイ=イグアスー農業協同組合、◎ボリビア=サンファン農牧総合協同組合、コロニア沖縄農牧総合協同組合、◎アルゼンチン=アルゼンチン拓殖協同組合、◎ブラジル=コッパセントロ、カッポンボニート、南マットグロッセンセ、南ミナス、インテグラーダ、南伯ロンドリーナ、グアタパラ農業協同組合。
写真:セミナー参加者の皆さん
2010年1月28日付
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