SテO PAULO SHIMBUN
   

根強い反対、賛否8票の僅差 上院ベ国メルコスール入りを承認
 ベネズエラの南米南部共同市場(メルコスール)加盟承認について、上院で15日に採決が行われた結果、賛成35、反対27で可決された。先に、国会通過をチャベス大統領に確約したルーラ大統領に反し、8票という僅差での承認。「反民主主義国家」への反発が最後まで尾を引いた。

 07年初頭から3年近くにわたった国会審議は、抑圧左派的なチャベス政権に対する反感が根強く、「ジャーナリストや政治思想家は収監し、公務員には絶対忠誠を強いるような国の加盟は危険極まりない。しかも、政治的にはブラジルと対立している」(ジェレイサチ上議=PSDB党)という声が引きも切らなかった。

 抵抗感は与党内にも根強く、賛成票を投じた議員らも、「チャベス政権を受け入れるわけではなく、ベネズエラへの一票だ」(バラダレス下院PSB党代表)とするなど、承認は、経済関係の強化が政治思想を超えた形だ。

 積極ロビーを展開した外務省は、ベ国の加盟で5か国の国内総生産は1兆ドルに達すると推計。共同市場の対外貿易は、計3千億ドルにも上るという見通しを示している。

 政府経済白書によると、伯国の08年対べ貿易黒字は46億ドル。2国間貿易は、過去10年間に9倍近くまで拡大している。べ国の正式加盟が決定すれば、関税なしの取り引きが、早ければ来年にも開始される。工業製品の輸入は来年、輸出全般は12年以降となる見通し。

 ただ、これもパラグアイの国会承認如何にかかっている。

□パラグアイ政界

 伯国同様、チャベス政権に対する反感が強いパ国は、伯国会の承認を機にますます態度を硬化させている。

 ミゲル・カリゾーザ国会代表(兼上院議長)は16日、現地のABCコロール紙とのインタビューで、「べ国の抑圧軍事政権はわが国のような小国にとっては脅威」とし、「現状では、パラグアイは(加盟を承認しない)『最後のサムライ』となるほうがよさそうだ」と述べている。



2009年12月19日付



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