ブラジル海軍が海の守りを固める「アマゾーニア・アズウ計画」を企画中である。南大西洋に面したブラジルの海岸線は八五〇〇km、大陸棚は四五〇万平方キロメートルで全国土面積の半分強である。そこに原油、天然ガスの八七%が眠っている。他にマンガン、銅、ニッケル、コバルト、ダイヤモンド、硫黄、等々の戦略的鉱物を埋蔵している。漁獲量は年間一五〇万トン。
《新型潜水艦も一隻建造へ》
とくに最近、有望な深海油田の相次ぐ発見から重視され始めた計画であり、ジューリオ・モウラ海軍総司令官は、新計画をアマゾーニア地域を監視する「アマゾーニア 監視システム(Sivan)に匹敵する海の監視システムである、と説明する。Sivanは一四億ドルの予算だった。
この海の監視システムには〇八年から六年の歳月をかける。五〇〇トン級の巡視艇二七隻購入、現在使用中の潜水艦五隻の近代化並びに新型潜水艦一隻建造、魚形水雷、ヘリコプター、海上及び河川用の護衛艦・船の購入等を含む。また、空母サンパウロ号、スカイホーク二三機中の一二機の近代化も含む。
海軍首脳部は予算を伏せているが国際専門筋によると約二〇億ドル。技術スペック、全体の規模、実施期間によって異なるが。
同計画の技術担当者らは少なくとも監視センターを四か所に分けるが、原油及び天然ガスの眠る水域(サントス、カンポス、エスピーリト・サントの三海盆)には新鋭艦隊が監視にあたる。
ブラジル海軍による洋上パトロールは現在、二九隻をもって行われており、ブラジル空軍の軍用機及びヘリコプターがサポートする。
空軍の新監視機の九機は米製P3・orion型。おいおいブラジルのエンブラエル社のジェット機が加わる。いずれシーホーク型大型ヘリコプターをもって強化する。
なお、ブラジルはアルゼンチンやインドの核分野に協力はするが、二九年間の歳月をかけて培ったウラン濃縮技術の移転は行わない方針。
2008年9月30日付
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