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複雑多岐な『コロニア語』の魅力 高齢者に溶け込んで調査 テキサス大学言語学研究の佐久間友子さん
 生活の中で、使用している身近かな言葉。家庭で、職場で、或いは同好会の集会で、弾む会話の特徴を捉えて、ブラジル日系社会で生きている『コロニア語会話』を「ブラジル日系社会の言語と文化」のテーマで挑戦、六か月の調査、研究を一段落して大学院博士課程(専攻・社会言語学)の卒業論文として提出すると張り切っている女性がいる。

 この女性、米国テキサス大学大学院言語学部五年生・佐久間友子さん(二九、千葉県東金市出身)。

 千葉市にある神田外国語大学卒業して留学。

 二OO二年、修士課程卒業論文作成のため日本に帰国して、テーマに選んだのが、「ブラジルからの出稼ぎ家族子弟の日本語の習得状況」。

 これがブラジルとの出合いでO五年には、交換留学生として訪伯、ミナス州立大学とカンピーナス州立大学でそれぞれ六か月間、言語学を勉強した。

 そして今年、今度は博士論文作成のため、五月来伯、前回来伯したときに、世話を受けたカンピーナスの日伯文化体育協会を拠点に、主に高齢者を対象に聞き取り調査や会話の収録などを行ったほか、積極的に婦人会や老人会の行事に参加、その場で交わされる会話や言葉のイントネーション、方言などを研究した。

 自身も、カラオケを練習、大会に出場してB組ながら優勝の経験もある。また、日本舞踊は、文協日本舞踊教室の教師を努めている京藤間流二代目家元勘輝さんの指導を受けて舞台にも立ったというように、相手の中にすっかり溶け込んでの調査となっていた。

 十月三十一日、あいさつに来社した佐久間さんは「一世や二、三世の方の会話を通じて、非常に興味深い言語の実態が理解できた。十把一絡げには纏められない、複雑な答えがある。例えば、コロニア語にも高知県の方言と、新潟県の方言が混じっているのもあるように、いろいろの方言が加わったコロニア語もあることが理解できた。調査はインタビュー、録音で行った。食事中や、踊りやカラオケの稽古中、会議中などや、親子、友人の会話を録音した。あいさつも、同じ人でも場所や、相手によって、おじぎだけだったり、抱き合ったり、違うのが興味深かった。みなさん、NHKテレビを良く見ているので日本の事を話題にしています」と語り、最後に「多数の方のお世話になり、心から感謝しています」と謝意を述べていた。

 今月、アメリカに帰国、テキサス大学に復学し、来年卒業する。

 博士号取得に頑張り、博士号を取得しても、移民のことは研究を続けて行きたいのでこれからも、好きになったブラジルに来たいと意欲を見せていた。

 なお、一回目に来伯した折、親族の吉橋陽一さん(グァルーリョス市在住)の存在を知り、「予想しなかったことで嬉しかった」と、ブラジルへの親しみがさらに増したようだ。



写真:世話になった小林良俊・久子さん夫妻と佐久間さん(中央)



2008年11月4日付け



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