二十二日から国内四か所で公演を行っていた宮沢和史氏率いるGANGA ZUMBAの一行が二十八日、リオでの最終公演を終え、百周年記念来伯ツアーを終了した。クリチーバ、サントス、サンパウロ、リオとも日系・非日系を問わず老若男女が集い、日本から駆けつけた宮沢氏ファンクラブの百十人も合わせて客層を多様化。各会場とも、公演内容と合わせて日伯融合の雰囲気を醸し出し、見応えのあるステージを展開した。
二十七日のSESCポンペイア(聖市)公演は、約六百人を動員。左右を客席が取り囲み、スモークと照明がめぐらされたステージで、縦横無尽に駆けながら熱唱する宮沢氏と、ブラジル人二人を含む国際的メンバーが披露するダイナミックな演奏が観客を魅了した。
オリジナル曲を中心とした前半は、グルーブやパーカッションを中心としたものを、勢いに乗せて次々と披露。アロハシャツとベルボトム、サングラス姿の宮沢氏と、各種打楽器、トランペット、バイオリンなどを手にしたメンバーらが客席をリードした。
つなぎ部で宮沢氏は、ツアー目的の「ブラジル日本移民」や笠戸丸移民最後の生存者、中川トミさん(〇六年、九十九歳で死去)に言及。中川さんとの出会いをもとに作った新曲、『足跡のない道』を胡弓の伴奏で歌い上げ、「百周年来伯ツアーは夢だった」とポルトガル語で語ると、客席からは大きな拍手が沸いた。
後半は、THE BOOM時代のヒット曲『島唄』や『沖縄に降る雪』などを披露。人気ミュージシャンの高井フェルナンダ、ペドロ・ルイス、ロベルタさんらもゲスト出演し、宮沢氏がサンバ・ノ・ペを踏む姿も見られて会場を沸かせた。
開始直後は傍観気味だった観客も、演奏が進むにつれ徐々に盛り上がり、思わず立ち上がって踊りだす姿も。『島唄』でステージとの距離が縮まった後は、観客は手拍子、ウェーブなどで調子を取り、ボルテージは一気に最高潮に達した。
アンコールではこの日二度目の同曲を演奏。三線を手にした宮沢氏が、三人のゲスト、興奮状態の客席と一体となって熱唱し、その余韻を残したまま二時間のステージは終了。輪になって何度も頭を下げるメンバーたちに、惜しみのない拍手を贈る観客たちの姿が見られた。
最前列で観賞していたアントニオ・ブリテスさんは、「日本に住んでいた頃はカラオケでいつも『島唄』を歌っていた」と話し、「最高、素晴らしかった」と絶賛。満足そうにステージを振り返っていた。
(写真=三線を弾きながら熱唱する宮沢氏)
2008年7月30日付
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